舌診という言葉をご存じですか?
みなさんは鏡などで、自分の舌を見たことはあるでしょうか❓
こんにちは、加古川で東洋医学をこよなく愛する、ひなた鍼灸マッサージの宮﨑です😊
舌診(ぜっしん)とは
東洋医学では目で見ることで病気の状態を診察することを望診といいます。その中でも、舌を見ることを舌診といい、望診の中でも重要な診察法の一つとされています。
舌の色や形からは、体内の気・血・水のバランスを知ることができ、舌苔(舌に付着している苔のようなもの)からは、体内の水の流れや病気の進行具合がわかります。
舌診は自分でもできるため、毎日見ていると変化がわかるようになります💡
舌の色
健康な人は、やや赤みを帯びたピンク色(淡紅色)をしています。他には大きくわけて白・赤・青の3つに分類されます。
【白い舌】
気や血が不足している、虚弱体質であることを示しています。血が不足しているため、舌から赤身が消え、気も不足しているため冷えやすい状態であります。
【赤い舌】
体内に熱がこもっている状態、熱証です。熱証には病邪の侵入による実熱の場合と、体力低下によって体内の気が余ったことによる虚熱の場合があります。
一時的に体力を消耗した際にも赤くなることがあります。
【青い舌】
血の流れが悪いことを示し、瘀血がある場合に多く見られます。瘀血は肩こり、肌荒れ、冷えなどの原因になります。
舌の形
健康な人は適度な大きさをしていてバランスがよく、潤いがあります。ところが体調を崩すと舌の形が変化します😱
【大きく腫れている】
腫れぼったく、口いっぱいに広がるように大きくなったときは、水分代謝が悪く体が冷えやすくなっているときで、舌の縁に歯形がつく時もあります。気が不足している状態であるため疲れやすくなります。
【小さく薄い】
小さく薄くなっているときは、血が不足(血虚)して、体力が衰えているときです。さらに淡くて柔らかい場合は、気と血が不足していることを示します。貧血を起こしやすい人によく見られます。
【亀裂がある】
溝のようなシワや亀裂ができているのは、体が冷えて血が不足している状態を表しています。
【斑点がある】
赤や青の斑点が出ているときは、血の流れが悪く、血が汚れている状態を表します。赤や青の斑点は瘀血と考えられます。
このように舌の形や大きさだけでも様々なことが分かります。
舌苔(ぜったい)
舌苔とは、舌の表面に見られる苔のような付着物で、食べかすや口の中の細菌の生成物などが付着してできたものです。
色は、白・黄・黒に分類され、健康な人の舌苔は薄くて白いです。
【厚い白苔】
白くて薄い舌苔は、多くの場合健康体であることを表しますが、冷えから来る軽い病の時にも見られます。舌苔が厚い場合は、水のめぐりが悪いことを示しています。主に胃腸が弱い人によく見られます。
【黄苔】
舌苔が黄色い場合は熱がある症状で、色が濃いほど症状が重いことを示しています。通常、黄苔の時は舌の色は赤くなります。
【黒苔】
舌苔が灰色からさらに黒くなっている場合は、病気がかなり進行していることを示します。
このように体の不調は舌の色にも現れますので、いつもと違うと感じたら注意が必要です。
舌診をするときの注意点
舌は照明によって見え方が変わったりするので、なるべく自然光のもとで行いましょう💡
色の濃い飲食物を摂取すると舌苔につきやすいので、チェックする前は色がつきそうなものは食べないようにしましょう。
まとめ
舌の状態は日々変化します😊あなたの舌はどうでしたか?
舌診の特徴をいくつか覚えておけば、体調管理の目安にもなりますので、空腹時や歯を磨く前などにチェックすると良いでしょう😃
不調を感じたらお気軽にご相談くださいね😊