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江戸時代の健康美学 後編

投稿:2020年11月14日

目次

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    おはようございます。🌅
    往診マッサージの吉村です。👩🏾‍🦲

    寒さが増してきました、冬支度はお済みでしょうか?
    体調万全で冬を迎えましょう🌨️

    さて、今回後編では【養生訓】📘= 【夫婦合作の養生書】の著者 貝原夫妻の半生を振り返ります。

    健康の大切さを説いた益軒(えきけん)は還暦を過ぎてから80冊の本を執筆。📘📙📘📓📕📔
    晩年まで精気に満ち溢れていました。
    さぞや健康そのものと思いきや・・👀
    益軒いわく生まれつき体が弱く若死するのではないかと恐れていた。😰
    ために病弱を克服しようと必死に医学の勉強に励む。
    医者だった父の医学書を15歳で読破、
    25歳の頃、長崎でオランダ、中国の医学の修得に日夜励んだ。💦💦

    学びの日々


    そうして39歳の時 人生の転機を迎える・・それは結婚 🎎
    東軒(とうけん)という伴侶をみつけ ようやく幸せな生活が始まると思った益軒。
    ところが妻の東軒は益軒以上に病弱であった。
    病弱なもの同士、どうやって生きていけば良いのか・・・😔
    そこで益軒は今まで学んできた健康法を夫婦二人で実践することにした。🤔
    •日本初と云われる体重測定⚖️
    •👉👍夫婦で1日1回あんま、指圧✋👈
    •趣味として琵琶の演奏会 🪕
    •妻の東軒は書家として大活躍 🖌️
    •二人で旅行した思い出を18冊の紀行文📒に残し、思い起こしたり(脳の活性化、ワーキングメモリー)
    等々、あらゆる健康法を実践。

    益軒夫妻 琵琶演奏会


    そうして病弱ながら長きにわたり支えあってきた夫妻。
    妻 東軒が50歳を過ぎた頃、更年期障害に見舞われる。😓
    益軒の【用薬日記】には妻 東軒への必死の看病の記録が残されている。📓
    結婚生活は40年を越えた、病弱ながらも互いに支えあってきた二人。
    しかし別れの時は刻一刻と近づいてきた。🌫️


    【用薬日記】の最終ページに処方薬 16味流気飲 と記されていた、これは乳がんやリンパ腫 に対しての薬 🍵
    益軒の記述文字はひどく乱れ、心の内が現れている。🤢
    その後も半年以上にわたり、必死に看病し続けたが・・・🌘

    病床 東軒


    妻 東軒はこの世を去りました享年62歳 🌼
    妻を失った益軒はその後すぐに体調を崩し、家にこもりきり半年後あとを追うように亡くなりました。🌒

    互いの墓石を並べたり、子供がいなかったことも咎にあらず天命によるもの、等 益軒の妻への深い愛情エピソードは数多い。🌌🌏


    益軒の人生最後の句として
    【越し方には一夜ばかりの心地して八十路あまりの夢を見しかな】📚
    健康法を実践し妻と歩んだ80年あまりの人生 それはまるで一夜の夢のように充実したものに感じられたのかもしれません
    夫婦二人で健康を探し、与えられた天寿を全うする 🌠
    現代の夫婦関係を先取りしたかの人生がここにありました。

    嵐山


    益軒と東軒が晩年まで楽しんだ旅
    今で云うフルムーンの先駆けのような。

    紀行文には各地を巡った思い出が記されている。🗾🗻🏞️
    【旅に出て名所や山水の美しい景色を眺めると良い心が呼び起こされ心の曇りを洗い流してくれる、徳も高まり知識も広がり、王の財産よりも価値があるのだ】📘

    コロナが早期終息し、素晴らしい旅立ちが訪れますよう🙇🏻‍♂️
    次回よろしくお願いいたします。












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